人間の進化と遺伝子異常...来訪者

Mental Disorder
06 /03 2013
 女優Angelina Jolieさんの「予防的乳房切除」は世界に大きな衝撃を与えたことは記憶に新しい(って先月末じゃん)ですが、アメリカではこういった遺伝子診断は盛んとのことです。

 これは、市民レベルで思考的・哲学的な高さゆえのことで、現時点で、日本ではかなり難しいかと思います。

 なぜなら、例えば21トリソミー異常、つまりダウン症候群の出生前診断で、あれほど世間が揺れたことにはっきりと現れています。

 感情レベルでの議論だけが沸騰し、論理的な議論が全く展開されていません。それはマスコミ報道をみれば明らかです。

 いずれ、もっと遺伝子異常と病気との因果関係が判明してくれば、出生前診断は、さらに混迷を深めていくことは考えるまでもありません。

 例えば、筆者の双極性障害は遺伝的影響が比較的高いものであることはすでに分かっています。では、そういうリスクを背負った人を出生前に選別することもありうるのではないか?

 一般的に人間の60%は何らかの遺伝子変異(異常)を持っているといわれています。それが具現化するか否かは、環境因的要因などによります。

 ここから見えてくるのは、人間での遺伝子変異は、大多数とは言わないまでも過半数を占めており、少なくとも進化の必要性を促されている可能性があるという事です。

 双極性障害の場合は、多くの芸術家や政治家を輩出しており、双極性障害と創造性についてたびたび議論されています。

 もっとも、双極性障害と創造性に関する賛否は未だにはっきりとはしていませんが、少なくとも、そのような人達の出現が、いろいろな形で人間の知的進化を促したのは明らかです。

 もちろん、双極性障害だけではありません。例えば、先のAngelina Jolieさんも、かつては、うつ病を患いました。それがあったからこそ、今の輝きがあると言っても過言ではないでしょう。

 だいぶ話が飛躍したので、まとめたいと思います。

 まず、遺伝子変異は、人間の過半数が持つものであり、人間の進化、この場合は知的進化において、大きな役割を果たしているという事です。

 そして、もし、それを切り捨てるような出生前診断などが横行していけば、フラットな何の変わり映えもない画一的な人間しか存在しなくなるという事です。

 同時に人間の知的進化を止めることを意味するものであり、Breakthroughを否定するものであり、さらに、人間が知的進化を遂げる種であるということを強く否定するものであり、結果的には、人間の存在意義そのものを否定するものであるという事です。



 そんなことも理解していない今の日本社会において、出生前診断などもってのほか、ではないでしょうか。感情論に流されて欲しくない、筆者はそう思わずにはいられません。

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クロサワウヅキ

性別:男
年齢:アラフォー

20代前半でForceに目覚める。
その後、SithのDark Lord〝Darth Ruin(Ⅱ)〟を襲名
というStar Warsのコアなファン

なお、メンヘルへの誹謗・中傷は許しません。