自分をどこで見つけるの

Mental Disorder
06 /28 2013
 前回、前々回の記事から、まだ引っ張ります。そもそも、この記事を書く発端となったのは、香山リカ著『「心の時代」解体新書』の〝世紀末流行り病大賞〟からです。

 この著書によると、氷室京介(元BOOWY)の「DEAR ALGERNON」を発端とし、その後発刊されたDaniel Keyesの著書「24人のビリーミリガン」がヒットしたこと。

 そして、そこから生じた多重人格者ブーム。「実は、わたし〝多重人格者〟なの」という現象が起きたことを紹介しています。

 そこから垣間見えるのは、「本当の自分は他にいるはず」という自分探しの果てにたどり着いた〝多重人格者〟という特殊能力(?)であったことを述べています。

 今も、自己啓発本がそこそこの売れ行きを示しているところから、自分探しゲームは、未だ1つのブーム、あるいは通過儀礼として残っていることを示唆しているのでしょう。

 厳密には解離性同一性障害/DIDという、何となく特殊能力めいた(某雑誌の「〇×3 EYES」といったマンガの主人公みたいな)ものは、それが本当の自分みたいな...

 そういう憧れがあるのでしょうか。しかし、現実問題として、例えば「24人のビリーミリガン」で描かれているBilly Milligan氏は社会生活をおくる上で大変な苦労をされています。

 現実問題として、実際のDID患者は、社会との摩擦に苦しんでいるのです。そして、複数の人格を保持することでぎりぎりのバランスを保っています。

 そういうことには目を向けず、患者の苦労を何1つ理解しないまま、「実は、わたし〝多重人格者〟なの」というセリフには、怖気が走ります。

 それに近しいものはあるでしょう。「本当は自分も双極性障害かも」という言には。軽躁病相にある、爆発的な行動に魅了されたのでしょうか。

 現実には、そんなのんきなことは全く言えません。筆者は軽躁病相の時に生じてしまった社会との摩擦に、今もなお苦しんでいるのです。

 それを、なぜ...そうも気軽に「本当は自分も双極性障害かも」というのでしょうか。そこに垣間見えたのは、やはり軽躁という特殊な病相に「本当の自分」を探している浅ましさ。

 軽躁病相時の爆発的行動力(病的な焦燥感による目標志向性の活動)は、筆者にとっても大変な武器となりました。社会的な成功もなしえました。

 ですが、その陰には、筆者のしでかした破壊的行動の結果が死屍累々と横たわり、今もなお、それが怨念のように筆者の体に絡みつき、へばり付いているのです。

 そういうことにも思いめぐらせず、何か特殊めいた能力がある自分を発見したいという言葉が、「本当は自分も双極性障害かも」にはっきりと現れていました。



 しかし、よりにもよって、まさか双極性障害を自分探しのネタに使われるとは...全くの想定外でした。ですので、今、その人に対して、筆者は「Fuck you very very very much!!!」の思いを込めて、無視させていただいてます(現在進行中)。

 一応、これで、記事をずっと引っ張るのは終わり...です。

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クロサワウヅキ

性別:男
年齢:アラフォー

20代前半でForceに目覚める。
その後、SithのDark Lord〝Darth Ruin(Ⅱ)〟を襲名
というStar Warsのコアなファン

なお、メンヘルへの誹謗・中傷は許しません。