龍馬と瑞山

日常から
01 /27 2013
 以前からずっと書きたかったことです。

 龍馬は言わずと知れた〝坂本龍馬〟です。知らない人はいないと思います。

 瑞山は〝武市瑞山〟のことです。〝武市半平太〟という名前の方が有名かもしれませんね。

 2010年の大河ドラマ「龍馬伝」で武市瑞山のことを知った方も多いと思います。

 略歴などは書きません。どうしても気になる方はググるか、下のリンクを利用してください。

   〝坂本龍馬〟

   〝武市瑞山〟


 筆者は〝坂本龍馬〟よりも〝武市瑞山〟の方が何となく好感が持てます。それは〝坂本龍馬〟よりも〝武市瑞山〟の方に、何となく近しいものを感じるからです。

 最も、筆者は、歴史上の偉人に近しいなどと言えるほどの器量を持つ人ではではないですね、むしろ憧れと言った方がいいですね。

 私見ですが、〝坂本龍馬〟を一言で表すなら『自由奔放』、一方〝武市瑞山〟は『清廉実直』というところでしょうか。ただ、両者に共通するのは決して夢想家ではなく、れっきとした『リアリスト』であることです。

 黒船来航とともに、両者は時代の変化をはっきりと肌で感じていたことでしょう。

 〝坂本龍馬〟も〝武市瑞山〟もその変化に合わせ、それぞれの信念に基づいて行動をとりました。

 ただ決定的に違っていたのは、〝坂本龍馬〟が今までの常識にとらわれない自由な発想に基づいて行動したのに対し、〝武市瑞山〟は自身の立っている場を基に(それなりに)常識ある行動をとったことです。

 このような行動に違いに〝武市瑞山〟の近視眼的な愚かな考え方だと否定する向きもあると思います。なぜ、常識にとらわれず、もっと自由な発想ができなかったのか...と。

(こういう言葉を上司から投げ付けられる方もいるのではないでしょうか。)

 〝坂本龍馬〟を題材とする、いわゆる『坂本龍馬に学ぶ…』といったビジネス書や自己啓発本も出ていました。今もそこそこあると思います。

 アベノミクスが、今の閉塞感漂う時代をどこまで打破できるか、筆者は分かりませんが、確かに今の時代は〝坂本龍馬〟に学ぶ点は多いと思います。

 が、それを学ぶことはできても、実行することができうるものなのか。目標とする人物としていいのだろうか。筆者は疑問を感じるのです。

 〝坂本龍馬〟と〝武市瑞山〟を、今の時代の、そうサラリーマンに例えてみましょう。

 自由奔放な〝坂本龍馬〟は常識にとらわれない行動をとります。果たしてサラリーマンとしてやっていけるかというと、かなり無理があると思います。多分、会社は〝坂本龍馬〟のような理解不能な人間を置いて置くほどの余裕はないと思います。真っ先にリストラされるでしょう。

 〝坂本龍馬〟がサラリーマンであるためには、彼の上司や企業経営者が、〝坂本龍馬〟を十分に理解できるほど、常識にとらわれない発想力を持つ、非常に大きく深い、さながら松下幸之助の様な器量を求められるからです。

 今の時代の企業はむしろ堅実さを求めています。それは〝武市瑞山〟のような人物です。仁義を重んじる人柄や指導者としての資質を十二分に持つ彼は、その時代、様々な人から高い評価を受けていました。ですから、今の時代にあっても、優れたビジネススキルを持つ人として、様々な企業からオファーを受けることでしょう。

 では、それでもなお〝坂本龍馬〟がビジネス書や自己啓発本の題材に挙げられるのは、彼の持つブレークスルーという、ある意味特別な(“特殊な”と言った方がいいかもしれませんね)能力があるからだと思います。啓発本は説きます。その特別な、特殊な才を自己に見出せと。

 ブレークスルーとは「爆発的進歩」あるいは「爆発的革新」といえばいいでしょうか。常識にとらわれていては決してなしえないものです。しかし、ブレークスルーは誰もが学べるものではなく、また、学べばできるものでもない、個々の才に委ねられる部分が大きいと、筆者は思うのです。

 だから、ブレークスルーをなしえた人を世は『天才』と呼でしょう。

 ですが、そのような、いつか何かすごいことを成し遂げるだろうという漠然とした期待のみで、企業は自由奔放な人をいつまでも抱えているでしょうか。むしろ〝武市瑞山〟のような『秀才』こそ企業に必要な人材とみなすと思います。

 幕末の激動の時代、時代は『秀才』ではなく『天才』に、歴史の表舞台へと躍り出る機会を与えました。〝坂本龍馬〟は幕末の英雄として歴史にその名を刻みました。ですが、時代の『秀才』児、〝武市瑞山〟も決して、〝坂本龍馬〟に劣らぬ輝きを持っていたと思います。


 閉塞感がいまだ強い、今の時代、〝坂本龍馬〟のような発想力と〝武市瑞山〟のような実直さ、一見すると相反するようにも見えるものが、ともに求められていると思います。

 多分、それは〝坂本龍馬〟のような強い輝きを持つ時代の寵児を支えるために、たくさんの〝武市瑞山〟のような実直な人達が求められるという事であり、〝武市瑞山〟という時代を支える賢者のような輝きに、筆者は好感を持つのだと思います。

 筆者は、天より授かる自身の〝才〟によらず、日々の積み重ねによる実直さや勤勉さ、そう〝武市瑞山〟のような生きざまに多くを学びたい、そう思うわけです。

                                             Fin
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クロサワウヅキ

性別:男
年齢:アラフォー

20代前半でForceに目覚める。
その後、SithのDark Lord〝Darth Ruin(Ⅱ)〟を襲名
というStar Warsのコアなファン

なお、メンヘルへの誹謗・中傷は許しません。