小田原市職員のニュースに思う事。

日常から
01 /23 2017
 【小田原市 生活保護担当職員、ジャンパーに「なめんな」】というニュースがありました。

 彼らを非難する意見がある一方、擁護する意見もちらほらと聞こえます。

 そこで、筆者は、自分なりに、このニュースについて考えてみることにしました。

 まず、最初に、小田原市の生活保護の実態について。

 小田原市の総人口は、平成27年時点で194千人あまりです。

 一方、小田原市の生活保護率について、ネット上では見つけられなかったので、とりあえず、神奈川県の生活保護率1.63%を参考とします。

 この場合、生活保護者数は、だいたい300人余りということになります。

 さて、今度は、生活保護の不正受給率を見てみましょう。これも小田原市の不正受給率が見つけられなかったので、全国平均の2.2%を当てはめます。すると、6~7人。

 つまり、この6~7人ぐらいの不正受給者をあぶり出すために、小田原市の職員は64人分ものジャンパーを作り、生活保護者を威圧していたことになるわけです。

 たとえ、人数が数人であろうと、不正は不正であると、正論を述べられてしまえばそれまでですが、何らかの法律ないし、制度がある以上、不正を行う人は必ずいます。これをゼロにすることは極めて困難であろうと思います。

 これをゼロにする...そういう意気込みで、このジャンパーを作り、彼らなりの高い志を持っていたかもしれませんが、その根底には、生活保護者に金を恵んでやっているという傲慢さ見えるように思うのです。

 生活保護者は、好き好んで生活保護を受けているわけではない、少なくともそれがマジョリティであろうと思います。

 しかし、世間は冷たいです。ある知事は言いました。職をえり好みしなければ、職を得ることが出来ると...

 いえ、職は選ばなければなりません。ブラック企業やブラックバイトが跳梁跋扈する、この世間では。就職先をよく吟味しなければいけないのです。

 よく考えてみましょう。間違ってブラック企業なり、ブラックバイトを職として選択し、身も心もズタズタになった時、再び社会に復帰するのにどれほどの時間と支援を要するか...

 これらの事実をよく鑑み、小田原市の職員が行ったことが、正当なものと言えるのかどうか。

 社会的に生活困難となった人たちの最後の救いとなろう生活保護が、このような形で履行されていたことを考えると、正直な話、背筋が寒くなります。

 筆者は幸運にも生活保護の恩恵をあずからなくとも、普通に生活が出来ています。しかし、自立支援医療(精神通院医療)の恩恵があっての事です。

 これが、もし、なかったら。年40万近くもの医療費を自己負担し続けなければならないとしたら。つまり、生活保護ほどではないにせよ、筆者も、社会福祉制度の恩恵の中で、ようやく普通の生活を送れているということなのです。

 それが、もし、威圧的な形で、この支援を受けられなくなったら、と考えると、背筋が寒くなります。

 しかし、最後に言っておきたいのは、決して世の中捨てたものじゃない...

 懇切丁寧に、そして、細かく親切に筆者の町の社会福祉の部署は、自立支援医療の対応をしてくれました。

 これが、社会福祉というもののマジョリティであり、これからもそうあり続けるものであると、筆者は願わずにはいられません。
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クロサワウヅキ

性別:男
年齢:アラフォー

20代前半でForceに目覚める。
その後、SithのDark Lord〝Darth Ruin(Ⅱ)〟を襲名
というStar Warsのコアなファン

なお、メンヘルへの誹謗・中傷は許しません。